キューを持つ腕の往復運動をストロークと呼びます。手玉に与える情報の一切をこのストロークの中で行う事を考えてもその重要性を判って頂けると思います。
ストロークで重要な事はキューをテーブルに平行に移動させるという事です。このためには肘と肩をしっかりと固定し、腕を振り子のように振る必要があります。しかし、ただ腕を振っても振り子の運動は円運動ですので、キューを平行に移動させる事はできません。腕の振りに合わせて手首の柔らかい動きで円運動を直線運動に変えてキューを平行に出すようにします。
下記の写真は私のフォームの連続写真ですが、判りやすくするために幾つか線が引いてあります。
まず、1~5の写真で肘の位置がほぼ一定である事が判ると思います。同時に顔の位置も一定しています。
ストローク時に身体を上下に動かしてしまうと、正確な撞点が使えませんし、視点が変化してミスの元になります。
赤い線は手首から先のキューの方向を指していますが、これもほぼ平行である事が判っていただけると思います。前述した通り手首を柔らかく使う事でこの動きが実現できます。決してキューを握りしめないようにしましょう。
緑の線は肘から手首までの動きを表していますが、3の写真でキューの角度とほぼ直角になっていることが判ると思います。この点で手玉を捉えるのが理想といえます。