「 2013年05月 」一覧

宿題

まぁ、最近の小学生は忙しいですね。学校から真っ直ぐ帰ってきても6時間授業だったりすると4時を過ぎる訳です。これが週3~4回あるんですからね。
俺のときにはまだ土曜日も授業があったからですかね?そんなにタイトな印象なかったし家に帰って来たらバットとグローブ持って近くの公園に走ったものです。
宿題もあったと思いますが、毎日なんてことはなかったんじゃないかなぁ?
でも、匠太には毎日宿題があるようです。決して勉強が嫌いな訳ではないようなんですが、友達と遊んだりゲームしたりする方が宿題するより楽しいに決まってますからね。
で、俺も宿題を見てやることがしばしばあるんですが、こちとら一応学習塾の講師経験もあるし、家庭教師の経験もあるし、なにせ現役のパソコン講師であり、大学の非常勤講師な訳です。小学生の宿題くらい分かりやすく教えるのはなんとか出来る訳ですが、いまひとつ身が入っていないように思えてたんですよねぇ・・・
何が足りないんだろ?と考えてふっと思いついたことがあります。「競争だ・・・」
競争がダメだみたいな妙な風潮がありますが、競うことで勝ちたいという気持ちや、より相手より上達してやろうというモチベーションなりが生まれると思う訳です。平等にするからって理由で県代表をくじ引きで決めた高校野球の甲子園なんて見たくないし、選手もやりたくないでしょ?
ってな訳で宿題にも競争相手が必要だろうと思った訳です。ということで・・・
匠太の宿題の相手は俺だぁ~
匠太の宿題をコピーして俺も並んで一緒に宿題をします。パパに負けるものかと必死に計算問題を解く匠太。俺も親父の意地があります。全力で掛け算の問題を解いて行きます。
すると・・・
いつもは30分以上だらだらとやっている計算プリントを僅か7分で出来ました。(ちなみに俺は5分でしたけどねw)
匠太の宿題の答え合わせは明日学校で先生がしてくれるはずなので、俺だけ答え合わせを計算機で・・・
結構、間違ってるwww
その後は漢字の書き取り。匠太は既に漢検5級を持っているので小学生の漢字は全てマスターしているはずなんですが、そこで学校の勉強を舐めると痛い目に会いますからね。
俺の英語と一緒です。幼稚園の頃から英語をやっていて中学に進学するときには日常会話くらいはなんとか出来るレベルだったにも関わらず、中学の最初の英語が簡単過ぎて勉強しなかったらあっと言う間に苦手科目筆頭になりましたからね。最近は原書を読む機会も少なくなりましたし、WEB翻訳で荒訳すればテクニカルターム中心のマニュアルを読むことが多いのでなんとかなっちゃうんですけどね。
おっと話しが横道だ・・・
漢字の書き取りも一緒にやります。早いだけではダメですからね。きれいに書き順も正確に気をつけながらしかもある程度のスピードを持って・・・
上から目線で「宿題やれ!」じゃ嫌気も差しますよね?俺から降りて行って一緒に同じ目線で勉強するってのも大事なことだと思うんですよ。
仕事もあるし、時間もなかなか合わないかもしれないけど、これからも出来るだけ一緒に宿題をしようと思います。小学校の勉強も今やるから分かる事や意味もあると思いますからね。


コンピューターの資格

さて、ビリヤードの話しが2回ばかり続いたので俺のもうひとつの仕事。パソコン系の話しを今日はしてみましょうかね?
TIPSみたいなものを紹介するのも悪くないですが、今日は資格試験についてちょっと書いてみようと思います。
資格試験は大きく分けて2つあります。国家試験と民間試験ですね。まぁ、中間的な公的試験というのもありますが、ざっくり分けるとこの2つです。
別の分け方をすると業務独占資格とそうでないものに分けられます。(これも細分化すれば色々あるんですが、本題ではないのでざっくりと・・・)
ちなみに業務独占資格とは弁護士や医師などその資格を持っていないとその職業に就くことが出来ない資格です。
さて、専門のコンピューターに話しを限定しましょう。コンピューター業界において業務独占資格というものはありません。すなわち、この資格がなければSEに成れないとか、プログラマーに成れないということはないって事です。
そしてパソコンの国家試験はありません。情報処理技術者試験として経産省が主管となる試験は存在しますが、これはコンピューター全般の技術レベルを問う試験でありパソコンの操作などはほぼ出題されません。
ちなみに情報処理技術者試験は4つのレベルがあります。
スキルレベル1(ITパスポート)・・・情報処理の基礎技術
スキルレベル2(基本情報)・・・情報処理を職業とする基本技術
スキルレベル3(応用情報)・・・情報処理を職業とする応用技術
スキルレベル4(高度情報処理)・・・9つの専門性の高い試験
まぁ、俺が大学で教えているのはスキルレベル3までです。もっともニーズが一番あるのはスキルレベル1のITパスポートでスキルレベル3の応用情報は募集を掛けても受講者が集まらないので、ここ数年はやってませんけどね。
ITパスポートは国家試験唯一のCBT(パソコンによる試験)を採用しており、随時受験が可能ということもあって人気は高いようです。
最も一番やさしいと言っても合格率は30~40%を推移しています。まぁ、半数が受かることは難しいという感じですね。しかも、多くの人は情報処理従事者という中での数字ですから、ちょっとパソコンが出来るから程度でまともな対策もせずに受ければまず合格することはないでしょうね。まぁ、もっともちゃんとした対策をすれば合格出来るものではありますが・・・
ただ、前述のとおりこれらの試験は情報処理の試験でありパソコンの操作等を問う問題はほとんどありません。実務に即したパソコンの知識を問う試験は民間試験しかない訳です。
民間のパソコンの試験はたくさんあります。個々のアプリケーションの習熟度を試験にするものもありますし、パソコン全体に関する試験というものもあります。
個々のアプリということではMOSが有名ですかね?マイクロソフトが主催する試験でWordやExcelなどそれぞれのマイクロソフト社製のソフトの使用習熟度を試験対象にしています。
かなり重箱の隅を突いたような問題も散見されますが、基本的には難易度は高くありません。合格率などの情報は公開されていませんが、かなり高いと推測されます。
合格基準もやはり非公開ですが、経験上約70%の正解というのがひとつの目安のようです。まぁ、80%以上の得点で落ちることは非常に稀だと思いますので、対策としては模擬試験などが色々な書籍に載っているのでこれらをしっかりと繰り返すのが良いでしょうね。
パソコン全体ということではパソコン検定(P検)でしょうか?キー入力、基本的な用語、操作方法、ネットワーク、問題解決能力、ワープロ、表計算など(取得級によって出題内容は異なります)広範囲が対象になっており、1級~5級までの級が用意されています。
珠算検定や英語検定の影響なのかもしれませんが、3級取得を目安にしている人が多いように思います。ただ、実務ということで考えると準2級くらいを取得しておくと他者との差別化にも繋がりますし幅も広がると思います。2級以上の取得はハードルが一気に上がります。そのような試験の性格をみても準2級というのはひとつ基準になるのではないかと思います。
「試験資格なんて意味ないよ。」
そういう人もいるでしょう。確かに資格を持っていなくても優秀な技術者もいれば、優秀なPCを扱う事務員なども多くいます。でも、それを客観的に判断する資料というのはあって損のないものです。
そして何でもそうですが無駄な勉強、無駄な知識なんてこの世に存在しないんです。仮に資格が取得出来なくてもそれを目指して勉強することが大事なんです。ひとつでもふたつでも新しい知識と技術を身に付けることが大事なんだと思うんですよ。
試験を受けるのは俺の受け持つ大学の学生であり、パソコン教室の生徒さんです。俺が出来るのはより確実な情報を分かりやすく解説して合格出来る方向へガイドすることだけです。
結局は受験する学生なり生徒さんの努力次第な訳ですが、俺のガイドが下手だと生徒さんは道に迷います。俺は道案内をしないといけない訳ですから、時には過酷でも最短ルートを通ることを勧めることもありますし、時には時間は掛かってもゆっくりと確実なルートを選択することもあります。
大学などで教える場合は別ですが、うちの教室はマンツーマンが基本です。それは前段でもあるように人それぞれルートが異なるからです。ちょっと情報処理系の資格試験に挑戦してみようかな?と思った近隣の方は是非、当校へのご通学を検討してみてくださいね。(ってCM臭くなったなぁ・・・)


ビリヤードのクラス その2

さて、前回の続きです。
まぁ、前回は大雑把にB級くらいまではこんな感じで昇格すると良いんじゃない?ってな俺なりの基準を書いてみた訳ですが、今回はA級についてです。
色々な解釈がありますからね。あくまでいつもどおりですが、俺の見解ですんで・・・
俺は立場上セブンの常連さんにクラス付けをすることがあります。B級までの基準は前回のとおりですね。まぁ、甘いですがそのうち慣れてちゃんとプレー出来ますよってな感じで早めに昇級してもらうことが多いと思います。
ただ、A級については別です。セブンの店長になって25年、A級に自ら昇格してからも20年以上経っていますが、俺が「A級に昇格したら?」と言った常連さんは1人しかいません。
その間にセブンでA級が誕生しなかったか?というとそういうことではありません。試合や他店でA級を名乗るようになったのに俺が認めないからB級ってのもおかしな話しなので、何人もA級には昇格しています。前回も書きましたが結局はクラスは自己申告ですからね。
何も俺はA級にしたくないなんて思っている訳ではありません。一人でも多くセブンからA級が誕生して欲しいと思っています。でも、A級って覚悟が必要な特別な場所である必要があると思っています。
ビリヤードをはじめたばかりの人、これからはじめようと思っている人からすればA級は憧れの存在です。俺も若い頃A級のプレーヤーのプレーを間近に見るだけで震えたものです。
ちょっと古い話しをしましょう。
これは俺がビリヤードをはじめる前の話しなので今から30年近く前のことだと思います。しかも、伝聞なので正確ではないかもしれません。
当時A級はタイトルホルダーのみが名乗れたそうです。今で言うSA級ですね。当然ですが人数が圧倒的に少なかった訳です。俺がはじめて出場したオープン戦は200名以上がエントリーしていましたが、プロが10数名、A級は数名、大多数はB級での出場でした。
時代は流れA級のインフレがはじまります。ボーラードで200超えしたらA級などということが実しやかに言われはじめます。これに意味がないことは前回解説したとおりです。
現在のビリヤード界低迷のひとつの要因がここにあるような気がしています。すなわち本来A級でプレーすべきではないA級プレーヤーが必然的に増えてしまったのではないか?と思う訳です。
では、俺の言うA級プレーヤーの条件とは何か?
それは低級者から憧れを抱かれるプレーヤーであるということが一番です。
もちろん、試合に勝てる、技術が優れている、理論がしっかりしている。これらの要素はデフォで必要です。その上で一番大事なのは自身が目標となるプレーヤーであることだと思っています。
例を挙げましょう。
当然ですが練習をします。その練習態度を周りの人は見ている訳です。「A級ってどんな練習をしているんだろう?」と興味を持って・・・
そこで上手くいかないと不貞腐れているようではA級の資格はありません。基本練習もせずにバラ球やハードショットをやるなんてのは俺に言わせりゃ論外です。
他のスポーツとの比較でもそうですよね?
プロ野球の選手でもランニングとキャッチボールをしないでいきなりフリーバッティングをするなんて事はしない訳です。サッカーでもバスケでも・・・
ゲーム中でもそうです。外れて悔しいのは誰だって一緒です。俺も負けず嫌いですから外した自分に腹が立つことだってしょっちゅうです。でもね・・・いくら自分への怒りでもそれを表に出したらダメなんですよ。一緒にプレーしている相手に失礼じゃないですか。要するに自分のプレーにしか興味がない訳です。こういうプレーヤーに限って大きく外せば悔しがり、惜しく外せば落ち込み、ポジションが違えば怒り出す訳です。自分の出来ることが分かってない証拠です。それじゃ尊敬されるプレーヤーには成れませんよね?
道具を大事にしないプレーヤーもダメですね。キューを叩き付けるなんてのは論外ですが、セット球の練習中にキュー先で手玉と先玉の位置をちょこちょこっと合わせて練習するなんてのも同じです。ビリヤードは時にmm以下の精度を感覚で補うスポーツです。適当にセットしたら意味ないんですよ。
俺は初心者講習の講師をセブンでもSIBCをはじめとするサークルでもしていますが、その際に毎回のように言っていることがあります。「練習の配置をセットするのも練習なんですよ」と・・・実際に真っ直ぐに手玉と先球を配置することがどれだけ難しいか・・・A級でプレーしようと言うプレーヤーでしたらその感じる誤差は初心者の比ではないはずです。その感覚を持ちながら適当にしかセットしない。俺には理解不能です。
そしてマナーですね。これも出来ていなければいけないものですが、試合に負けて不貞腐れた態度で挨拶するとか、やたらと言い訳しているなんてのも見っとも無いですよね。やはり見本にはなってません。
試合に勝てる実力があるんだからA級で良いじゃん。上手いんだからA級でいいじゃん。
否定はしません。明確な基準がない以上、最終的には自己申告ですからね。でもね。自分が好きなビリヤードを多くの人に理解してもらい、楽しんでもらう為にはトップアマであるA級の背負っているものは決して小さくないんですよ。その自覚もないままA級のプレーが出来ないとA級昇格後にビリヤード界から去ってしまったプレーヤーを何人も知っています。
俺はそうなって欲しくないんですよね。低迷するビリヤード界を盛り上げ、この楽しいスポーツをより多くの人に知って貰うには本当のA級の力が必要なんだと思います。
俺にはある言葉が耳に残ってます。
「性格の良い、親切なA級なんて見たことないよ」
これじゃダメなんです。そう思わせちゃいけないんです。自己中な考えと練習で周りを不快にさせてはいけないんです。また、それに気付けなければいけないんです。
と、まぁ力んでみても急にこの業界が変わるとも思えませんし、俺は俺の出来ることをコツコツとやって行くだけです。そう毎日欠かさない30cmのストップショットのように・・・


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