今日はPCの授業が2コマ。大学の講義はないので夕方に少し時間が出来ました。匠太を連れて近所に散歩にでも行こうと思ったんですが、匠太が虫取りをしたいと言うので網と虫かごを持っての散歩となりました。
まぁ、虫取りするにはちと早いですからね。小さなバッタを数匹捕まえることが出来ました。こんなもんでも喜ぶんですよね。匠太が楽しいんならいっか…
帰って来て夜はセブンに入りますがビリヤードはせず土曜日のC言語3級講座の予習。と言うか過去問の解説用レポートを書いてました。自分で解くのはやさしいんですけどね。それを分かりやすく伝えるというのは別の能力が必要な訳で、毎回結構苦労します。今回のC言語の講座ははじめての担当なのでそれなりに準備に時間をかけないと良い講義にならないですからね。ってここまで時給に反映したら文句ないけどそんな訳ないしねぇ…時間ばっかり使っちゃうね。
最近、巷ではW杯と相撲の話題が多いようですね。W杯はすごく楽しみにしてましたから観られる試合は出来るだけ観てます。(ほとんど仕事しながらですけどね)
で、大相撲の方は賭博でえらい事になってるようで…
俺は賭け事は一切やらないし嫌いなので「軽重なんて付けずに全員解雇でいいじゃん」とか思っちゃうんですよね。まぁ、好きな人が勝手にやる分には自己責任で良いですよ。周りに迷惑掛けちゃ駄目だしまして人から注目される職業の人はなおさら律しないといけないと思うんですけどね。
で、ニュース記事の中にこんな要旨の発言を見ました。
「勝負勘が養えるということで賭け事を推奨している親方も居る」
なんか聞いたことあるセリフだなぁ…そう、俺の大好きなビリヤードでもそういう法螺を吹く輩が居て困るんですよねぇ。
「賭けなきゃ上手くならない」
やりたい人は勝手にやって貰って構わないです。俺は絶対にやらないしセブンではやらせないけど非合法であることを自覚しリスクを背負って大の大人がやることにいちいち文句は言いません。
でもね。考えてみてください。1億歩譲って掛けたら上手くなるとしましょうか?「この薬を打てば世界記録が狙えるかもしれないぞ」と言われてドーピングに手を染めた選手の末路をご存知ですか?一生懸命練習している人に対して「掛けないと上手くならない」なんて言葉は失礼だと思うんですよね。
今回の相撲の件でも当事者はここまで騒ぎが大きくなるまでことの重大さに気づいてなかった訳です。「何が悪いの?」と開き直った人までいると聞きます。この世間との考え方のズレが怖いんです。ビリヤードをやっていて掛けることが当たり前だと思っていたら世間からの批判的な目はいつまで経っても解消されないと思います。その中に居ることで感覚がズレていることに気付かなくなってる訳です。
プール(ポケットビリヤード)の最大の面白みってどこにあると思います?色々な考えはあるでしょうがやっぱりポケットすることですよね?
でも、最近は上級者の要望に応えるという形でポケットの幅を90mm〜105mm(いわゆる玉1.5〜1.8)にしているテーブルも多いようです。確かに上級者の精度ならば苦にならないかもしれませんし、実力差は出やすくなるかもしれません。でもね。それって正しい事?
ルールブックにはコーナーポケットの大きさは125〜135mmと規定されています。はっきり言ってしまえばルール違反のテーブルな訳です。そんな上級者有利のテーブルで掛けてゲームをする。まぁ、言葉は悪いですがイカサマと言っても良いくらいです。
ビリヤード場を経営している立場から言いましょうか?経営は無茶苦茶しんどいです。利益出ません。これをなんとか健全な経営に立て直すには一般の人にビリヤードの楽しさを正しい形で伝えることが大事です。それには誰でも楽しめる健全なスポーツとしての認知を得る必要があります。楽しさを伝えるにはどうしたら良いか?色々あるでしょう。でも、もっとも基本に立ち返って考えてみましょうよ。前述のとおりプールの最大の楽しみはポケットすることです。
ボーリングでガーターのないレーンが出来たり、ダーツでエレクトリックダーツによる自動計算システムが確立したりして成功しているのをなぜビリヤード業界は見本としないんでしょうね?
今、必要とされているのはポケットの狭い上級者有利のテーブルで掛け玉をすることではないはずです。偉そうに自分の考え方を押し付けるコーチもどきも要りません。
規格にあったテーブルでスポーツとして健全に楽しみ、それをきちんと教えられるコーチの育成が必要なはずです。微力ながらセブンでは出来るだけその趣旨に沿った形で営業していますし、俺自身もこのサイトをはじめサークルや別のサイトなどでも啓蒙活動をしているつもりです。
タイトルも持たないへたくそなA級の言うことなど相手にされないかもしれません。それでも大好きなビリヤードが衰退してしまうのは嫌です。なにかしないといけません…
相撲の騒動を見て、世間とズレている。と思う感性はビリヤード業界にも必要なことだと思います。対岸の火事と思って見ていてはいけないと思うんですが、やっぱ俺はこの業界じゃ異端扱いなんだろうなぁ…
コメント (4)
こんばんは、いつも拝見させて頂いています。
穴幅、賭け玉の件、毎回ながら同意です。
私は下手なA級ですが、A級から相撞きを誘われたときに
去年から「スポーツでもいいですか」とことわりを入れるようにしました。
そうしているうちに、スポーツで構わない人は誘ってくるし、
そうでない人からは誘われなくなりました。
後者との関係も別に壁ができたりもしてません。
(元々、一人撞きの研究好きだと大目に見ていただいてますし)
昔より短気になったのか、言いたいことを我慢しなくなってきてます(苦笑)
でも自分の環境は自分で変えるしかないので、
これからも「スポーツでいいですか」と言っていくとします。
スポーツ派が増えていくと良いですね。
投稿者: こう | 2010年06月24日 20:08
日時: 2010年06月24日 20:08
こうさんのようなA級プレーヤーが増えれば確実に環境は良くなると思いますね。
口ではビリヤード人口を増やしたいとかマイナースポーツから脱却させたいと言っていても実際に行動を起こさなければなにも起きないですからね。
本当ならばJPBAが率先してやるべきことだと思うんですが、その手の話しが総会で出たなんてのは聞いたことがないですからやる気はないんでしょうね。
でも、NBAは仮にもJOC配下でスポーツ振興費用を受け取る社団法人な訳ですからコンプライアンスの観点からも現状を座視するのはどうかと思うんですけどね。
誰にも言われないから変えないでは、「身内に甘い」と指摘される相撲協会と変わらないですからね。「他人のふりみてわが振り直せ」となって欲しいですが…
投稿者: たいし | 2010年06月26日 21:46
日時: 2010年06月26日 21:46
深い洞察や、わかりやすい説明、いつも感服いたします。
以前のエントリーでも、穴幅や賭ける事についての考察がありましたが、今回の記事同様、私もまったく同意であります。
穴が狭いテーブルでやらないと下手になる、とか、賭けないと球の重さ(一球の重要さ、大切さ)が分からない、などという、自称上級者に嫌気がさしていました。
そういう輩は人の弱点をつまみに愚痴や悪口ばかりを吹聴したり、自慢ばかりしています。できれぱ店に出入りしてくれなければどんなに楽か、と感じています。
もっとスポーツとして純粋に楽しめる人たちが増えれば、と願っています。
まだまだ私が上級者でないので、上手くなってから言え、的な、そんな風潮(環境)も残念で仕方ありません。
投稿者: たまころがし | 2010年06月27日 01:38
日時: 2010年06月27日 01:38
>たまころがしさん
レスが遅くなりました。申し訳ございません。
私もまだまだ口だけで実力が伴わないのは十分に理解しているんですが、それでも自分に出来ることを出来る範囲でやって行こうと思ってます。
ポケットの幅を狭くするのならば、ルールを改正する動きを見せるべきです。でも、それは本文にあるように他の競技から観れば閉鎖性を助長することになり自殺行為とも思えます。練習用に狭いテーブルを設置することを否定はしませんが、逆に一般の人にも受け入れられる広いポケットのテーブルももっと普及させるべきです。バランスを失ってはいけないと思う訳です。
セブンのようにテーブル数が少ないとそのようなテーブルによる差別化は難しいので少なくとも規定のポケットにすると言ったことは必要最低限のお店の役割だと思っています。
賭け事に関しては色々な言い訳を聞きますが、誰がなんと言おうと非合法なものです。リスクを背負って当人たちが勝手にやるのはそれこそ勝手ですがもう少し悪いことをしているという恥じらいは持って欲しいですね。
人に勧めるなんてのは現況をさらに厳しくしているという事に気付くべきだと思います。
まぁ、そういう人の考えを変えるのは難しいですから、人の考えを変えるよりもこれからビリヤードを楽しもうと思っている人たちに少しでも良い環境を提供出来るようにするのが我々既存プレーヤーの役割だろうと思います。
お互いがんばりましょうね。
投稿者: たいし | 2010年06月30日 14:38
日時: 2010年06月30日 14:38