教えるつもりが教えられ

今日はお休み。午後までゆっくり寝かせてもらって幼稚園から帰って来る匠太のお迎え。今日は何して
遊ぼうかなぁ?と思っていたんですが、最近は運動が中心だったのでたまには芸術の秋ってのも悪くない
ということでいつもの散歩コースに出て二人で写生をすることに…
まぁ、座って描ける場所ということで駅前の母の畑のベンチに腰掛けて匠太は色鉛筆、俺は水彩画で
思いのままに目の前にある風景を描きます。
絵心がある訳ではないんですが、水彩でのスケッチみたいなものは好きで学生時代なんかはちょっと
旅行なんかに出かけると筆を走らせたものなんですけどね。まぁ、下手の横好きですがそれでも写真も
面白いですが、見たものを自分なりに解釈して好きなように着色して行く作業は別の面白さがありますね。
匠太には「うまく描く必要はないよ。見たままを描けば良いし、心に何か浮かんだら本当はそこになくても
描いちゃっても構わない。自由に思ったまま描いてごらん」と言って描かせました。
俺は目の前に広がる風景。夕暮れの大山と母の畑のブロッコリーや葉物の野菜たち。そこに見える家や
人工の造形物は出来るだけ排除して自然だけを色の濃淡だけで描いてみました。
匠太は目の前にあるイチゴの葉を描いてます。黒いビニールに覆われてその間から緑の葉を伸ばして
冬の寒さを乗り切ろうとしている葉だけになったイチゴです。そこに匠太は今はない真っ赤なイチゴの実を
いくつか描き加えました。
俺の絵は余分なものを取り去り自分の理想としようとしました。匠太は見えないものを付け加えて自分の
絵としました。削る作業と加える作業…
絵の出来ではなく内容で負けちゃったかな?見えているものを削る作業よりも、見えないものを想像する
作業の方が建設的ですし、将来性を感じますよね。
教えているつもりで教わっちゃいましたね。また一緒に絵を描くことを約束して帰宅。
夕食後にちょっとだけママと飲んで早めに就寝。日付が変わる前にベッドに入ったのはいつ以来かなぁ?

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