怒りの感情

今日はSIBC神奈川支部会の予定だったんですがぁ…参加者が誰もいない…先々月には16名の参加と
支部会史上最大人数に達したんですが、一気にゼロとはこれいかに?まぁ、タイミングとか色々あったと
思うんですけどね。暑いし…来月はワイワイまた皆でやりたいものです。
さて、そうは言っても飛び込みで来る人がいるかもしれませんからね。一応、セブンを12時半に一旦開け
PC系の仕事をしながら様子を見ます。14時の時点で誰も来ないので中止が正式に決定…
思わず時間が出来たので匠太と遊ぶ事に…
昨日、匠太の友達が自転車をカッコよく乗り回しているのに感化されたのか今日は自転車の練習が
したいというのでちょこっと練習。しばらく練習していなかったのでコツを思い出すのにちょっと時間が
掛かりましたが、恐怖心みたいなものがもうちょっと薄くなれば技術的にはもう大丈夫だと思うんですよ。
その後は散歩を兼ねて近所をブラブラしてましたが、やっぱり友達に感化されてトンボを素手で捕る事に
チャレンジ。俺がちょっとコツを教えてあげてあとは勝手にやらせてましたが、まぁドンくさいながらも
捕れるようになりました。本人は自信たっぷりでしたけどね。でも、こういう経験による根拠の薄い自信は
実はすごく大事だと思うんですよね。経験に基づかない頭でっかちの過信よりも100倍大事。
近くのコンビニまで歩いて行き、ママも加えた3人分のアイスを買って家に一度戻って家族でおやつ。
暑かったですからねぇ…食べ過ぎてお腹壊すと困りますが今日くらいはね。
時計を見ると丁度16時。うちには俺の休憩時間17時~19時に合わせて夕食や風呂などの予定が
基本的に組まれているので、1時間ほどまだ時間がある。匠太は目標にしているセンターショットの
続きがやりたいというのでセブンに行ってセンターショットをやらせることに…
ところが今日の匠太はちっとも入りません。もっともセンターショットをバンバン入れる方が難しいですし
前回が出来すぎだったのかもしれません。はじめて15分を過ぎても1本しか入ってません。
さすがに匠太もイライラしたらしく俺の言うことも聞かずに適当なショットを1発…顔を見ると完全に怒って
ます。そこで俺は…
「もう止めよう。パパはビリヤードをもう教えてあげない。家に帰ろう」
俺がここで少しきつい態度に出たのにはもちろん訳があります。俺はうまく出来ないことを責めるような
ことは決してしないつもりです。誰しもうまく行かないことはあります。でも、怒ったり適当にやったりして
それが解決されることは決してありませんし、逆にマイナスに作用することしかありません。
5歳の子供に怒りの感情をコントロールしろと言うのは酷かもしれません。そして、感情がある以上それを
押し殺せとも思いません。むしろ感情豊かに育って欲しいと思っています。
これは何もビリヤードに限ったことではありません。匠太がこれからずっとビリヤードを続けて行くかは
本人の判断に任せますが、スポーツは是非ともやって欲しいと思ってます。
スポーツによる基礎体力の向上はもちろんですが、ルール、礼節、マナー、上下関係、対戦相手への
リスペクトなど体感しなければ分からないけれども生きていく上で大事なことがいっぱい詰まってます。
もちろんスポーツをやっていれば記録、勝敗、技術的な壁など色々なものがついて回ります。でも、
絶対にやってはいけないことがあります。それは怒りの感情のままのプレーです。自分の不甲斐なさに
対する怒りであれば他人に迷惑掛けないから良いか?というと違います。対戦相手に失礼です。
チームプレーであればチームメイトに失礼です。練習であれば自分の価値を落とします。これが相手や
チームメイト、審判、コーチ、監督に対するものだとするともっと事態は深刻です。
匠太は前回かなりうまく出来たので出来ないことへの苛立ちがあったんでしょう。そして、限られた時間
という別の要素もあったでしょう。それでもやはりダメなものはダメです。
以前書いた道具を大事にすることと同じくらい、怒りの感情のままプレーをしてはいけないことをここで
分からせて置かなければいけません。
匠太:「まだ、やりたい」
俺:「ダメ。帰るよ」
匠太:「どうして?」
俺:「匠太は怒ってる?」
匠太:「うん、だって全然出来ないんだもん」
俺:「怒ったら上手く出来るようになると思う?」
匠太:「…」
俺:「怒って適当にやっても絶対に上手く行かないんだ。だから、もう終わり」
匠太:「もう怒らないから…」
俺:「ダメ」
もう怒らないという匠太にちょっと俺も感情が揺れましたが、怒りの感情というのは自分で簡単に沈め
られるものではないことは経験上知ってます。すなわち口では怒らない、もしくは怒らないようにしようと
思っても一度怒ってしまったらダメなんです。反省と別の感情が芽生えない限りは…
ボールを片付けはじめた俺の姿を見て匠太も俺が本気で帰ると悟ったんでしょう。足元にしがみついて
泣きながら…
匠太:「もう怒らないから、まだやりたいんだ。パパお願いだからセンターショットをやらせて」
俺:「これから1球でも怒って撞いたりしたらもうビリヤードやらないけど約束出来る?」
匠太:「うん」
俺:「よし、じゃあ時間まで何本入れられるか分からないけどがんばってみようか?」
匠太:「うん、もう怒らないよ」
泣きながらビリヤードの練習を続けさせろと懇願する5歳児ってのもどうかと思いますが、本人が少しでも
分かれば良し。俺だって匠太にビリヤードを続けて欲しいし、続ける為には必要なことだからあえて厳しく
接しただけで俺が怒っている訳でもなんでもないんですからね。自分に気に入らないことがあるからと
突き放すのは簡単です。時には必要です。でも、その後のフォローをどうするかが教育だと俺は思う
訳です。気に入らないから突き放す。子供はオロオロするばかりです。で、次にどうするかというと別の
ことを勝手にはじめます。ここで親が「放っておいてもうちの子は大丈夫」と思ったらダメなんでしょうね。
あくまで別のことをするのは代替手段でしかない訳です。諦めた訳でもなんでもなく代償行為によって
落ち着いているように見せているだけだと思う訳です。そのSOSを感じ取れるかどうかが親の役割で
あると俺は思うんですけどね。
匠太は口先だけでなく身体全体でSOSを出しました。俺はそれを受け止めてより良くなるようにエールを
送る訳です。
このやりとりで時間はさらに経過して残りは30分。とてもじゃないですが、今日の感じじゃ匠太がノルマに
している10本は無理です。でも、この騒動の後の1本目のセンターショットを見事に決めます。
俺は満面の笑みで駆け寄り匠太を抱きかかえて…
俺:「やるじゃん」
匠太:「やるでしょう。がんばるから見ててね」
俺:「よし、見てるぞぉ~」
匠太にも笑顔が戻ってます。もう大丈夫でしょう。球筋もぐっと良くなりました。そこから立て続けに入れ
16:59に9本目をポケット。最後のショットは惜しくも外れますが、俺は何も言わずに再びボールを所定
位置にセット。「いいの?」と聞く匠太に黙って頷きます。
17:02にノルマの10本目をポケット。こういうときの甘さは俺は良いと思ってます。もちろん時間厳守は
何事でも基本ではありますが、これがダラダラと続くことは決してないということも分かってましたからね。
再び抱きしめ「やったな」と言う俺に「へへへ…」と照れ笑いをする匠太。これでお互いまたひとつ成長
出来たかもしれないね。
帰り際…
匠太:「怒ったのはママには内緒ね」
俺:「でも、今は怒ってないでしょ?ちゃんと10本入れられたし」
匠太:「うん」
ママもここ読むでしょう。ママに内緒どころかブログの記事で公開しちゃったよ。ごめんな(笑
家に帰って風呂に入って食事して19時にセブンをオープン。
今日は比較的暇ながら小田原から友人が来てくれたのでセットマッチを2回ほど。俺の調子は悪くない
けれども、ちょっと練習不足の感じが出ちゃってましたかね?
折角なので奥のテーブルで撞いていた常連さんとマッチメイクして俺は終了。
明日はお休み。なにして遊ぼうかなぁ~

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