TADにした訳

今日は午後まで寝かせてもらってすっかり体調も良くなりました。咳も収まったし喉の痛みもありません。
念のため薬はまだ飲んでますが、とりあえず治ったと思って良いようです。ご心配頂いた方ありがとう
ございました。
で、日曜なので匠太は家にいます。起き出して来るとちょうど遅めの昼食を取ってました。俺も一緒に何か
食べようかなぁ~と思ったけど当然こんな時間に起きてくるなんて思ってないし言ってないので用意はない
匠太に「ホットケーキパパにもちょっと頂戴」と言うと「いいよ~」と言って一番小さい奴を半分にして分けて
くれました。うむ、これじゃいくらなんでも腹が減る…という訳で食パン焼いて俺も昼飯と…
匠太も病み上がりなので散歩にも行けず、家でセブンのオープンまで過ごすことに…匠太と一緒に工作
したり、じゃれたりして遊んでいたらあっという間に時間は過ぎてセブンの開店と…
PC系の仕事もこの風邪で溜まっているんですが、仕事の嵐は来週休み明けに回すことにして今日は
とりあえずビリヤードモードで行きましょう。
まずは軽く一人で練習。15年ぶりにプレーキューにしたTADはタップも馴染んで打球感は随分良くなり
フィーリングも合って来ました。もちろん、フィーリングが少々合ったくらいで使えるキューじゃないですが
ストロークをTADに合わせて改善することを目標にとりあえず現状確認と出来ること出来ないことの整理
なんかをしてみます。
とにかくパワーがあるので抑えるのが大変です。ちょっとでも振りに行こうものなら先球は割れてあらぬ
方向に飛びますし、ナチュラルなスピードを抑えすぎるとストロークが安定せずに見越しが出てこれまた
どそっぽへ…難しい。だからこそ面白いんですけどね。
例えて言うならば物凄くギヤの重い自転車をゆっくり真っ直ぐ走らせるようなものです。ビリヤードやらない
人にも難しさが少しでも伝わるかな?
まぁ、半年、1年かけて少しでも使えるようになったら良いかなぁ?って感じですね。なんでそんな時代に
逆行するようなことを…と思われるかもしれませんが…
今はキューにしてもテーブル、ボール、ラックにしても良いものが多いです。俺のビリヤードを始めた頃
20数年前からすれば雲泥の環境です。もちろんビリヤードというスポーツが時代と共に進化することに
異論はありませんし、使えるものはドンドン使えば良いと思います。
でも、その一方で失われているものもたくさんあるように思うんですよね。ハイテクシャフト等によって
先球をコントロールするのは楽になりました。するとイレイチで繋ぐだけでもバンバンマスワリ出来る事に
なってしまい実力差が出難くなります。すると上級者は面白くありません。じゃあどうするか?というと
ポケットを狭くするなんて発想になる訳です。
俺はこの流れが大嫌いです。ポケットの大きさは公式ルールによって定められています。明らかにそれを
無視するような狭いポケットでプレーすることを良しとする風潮にはプレーヤーの驕りがあるようにしか
思えません。
上級者が練習のためと割り切ってすべてを理解した上でプレーするのであれば練習としては良いでしょう。
でも、それでこれからビリヤードを始めようという人や初心者の人たちは楽しいでしょうか?上級者だけの
マニアックな先球の精度を競うようなビリヤードを世間は受け入れてくれるでしょうか?俺は無理だと
思います。
例えば同じ室内スポーツのボーリングで考えてみましょう。ガーターばかりで一向にピンが倒れなくては
詰まらないですよね?そこでガーターがないレーンなんかを考えて気軽に出来るような工夫をしている
訳です。
あまりボーリング自体は詳しくありませんが、俺だって学生時代には230UPくらいのスコアは出した事が
あります。じゃあプロなんて大したことないんじゃない?と思うとさにあらず…プロ用のレーンのワックスが
あるらしくコンディションがとてつもなく難しい中で軽々と250UPして来るのがプロらしいです。
通常は2つのレーンで試合を行うようですが、あれは異なったワックス。すなわち違うコンディションで
交互に投げることによりさらに難易度を増しているということらしいです。
ビリヤードに話しを戻しましょう。ビリヤードにおけるコンディションとはなんでしょう?クッションやボール
ラシャのそれぞれ湿気や気温による変化、テーブル自体の癖、テーブルの高さや照明、床の状況も
コンディションになるでしょう。
俺にももちろん得意なコンディション、苦手なコンディションというのは存在します。でも、相手も同じ条件で
プレーする以上、得意だ苦手だなんて言ってられない訳です。で、俺はコンディションに合わせて何かを
変えるということを好みません。じゃあどうするのか?コンディションに負けないビリヤードをする訳です。
クッションが正確に出なくても、ラシャが早くても遅くても身体がそれに対応できるような対応力をしっかり
身に付けて先球にきちんとポケットに向かう綺麗な回転を与えてラシャのよれやスキッドなどによる
リスクを最小限に抑えて普段どおりにプレーすることを良しとしています。
もちろんそれが出来るときと出来ないときがあります。出来ないのは単に俺の実力不足、経験不足、
練習不足なだけです。誰も悪くありません。
じゃあ前述のポケットを狭くすることに関してもそのコンディションのひとつと割り切ってプレーすれば
良いじゃないかということになりますよね?そうです。俺はそれで割り切ってプレーします。でもそれは
俺の場合です。
その与えられた環境で自分のプレーをすることにいささかも異議を挟むことはありません。それが例え
ルールに則らないポケット幅であったとしてもです。
では、それがホームテーブルだったらどうでしょう?入れる為に汲々として厚くネクストを作り、弾くと
蹴られるので小さなストロークで見越しの少ないキューで速いラシャを利用しチョンチョン撞くプレーヤーが
多くなってしまうのではないかと危惧する訳です。
俺とは全く逆のプレーヤーです。そう環境やコンディションの変化に弱いプレーヤーになってしまうことが
考えられます。すべてのプレーヤーがそうではないでしょう。ちゃんと狭いポケットに対応しながらしかも
環境に強いプレーヤーも出てくるでしょう。でも、それは例外的な存在だと思うのです。
誰しも自分は特別で例外であると思いたい気持ちは良く判りますし俺にもその感情がないと言ったら嘘に
なりますが、例外はあくまで例外なのです。滅多にないことなんです。
で、話しはようやく戻って俺がTADをプレーキューにしたのはひとつは自分自身のモチベーションを上げる
ためであり、もうひとつはより環境に負けないビリヤードをする為の道具としてハイテクシャフトを装備した
Mezzよりも可能性があるのではないか?と思ったことによります。
とてつもなく難しいです。それにこの選択が合っているかどうかも全く判りません。でも、新しいことに
チャレンジして自分の技術なりテクニックを確認したりより高みを見る為には良いのではないかと勝手に
思ってます。それに色々なことが出来て楽しいです。もちろん、今まで出来ていたことの精度が極端に
悪くなっているショットもありますが、それを今までの精度に近づけて行くのも楽しみです。
今日のどう?
マスワリ 1回(セブン 2番テーブル)
2008年 通算366回

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