この気まぐれブログもなんとかしないとなぁ・・・
と、いつもの反省のないはじまりですいません。メインのホームページも全然更新してなくて時代遅れも良いところですしねぇ・・・
さて、何書こうかな?<決めてなかったんかいっ!
先日、行われた衆院選は・・・
やめっ!絶対つまらないw
そうですねぇ・・・昔話でもしましょうか。
俺は大学を出るまで絶対にならないと決めていた職業があります。それは・・・教師です。学校の先生にだけはなりたくないと思ってました。
俺は幸いにも小中高と担任の先生には恵まれましたが、中高では教科担任の先生の中に嫌いな人(あえて先生と呼びたくありません)も多かったです。まぁ、俺の中では「教師=嫌な人」ってイメージがあったんですよね。
例えば小学校のときの家庭科(担任ではなく家庭科専門の人)
忘れ物をした人を全員立たせて「二度と忘れ物はしない」と全員の前でひとりひとり宣言させる。なんて馬鹿な事を言い出しました。まぁ、忘れ物大王のあだなを欲しいままにしていた俺がそのときたまたま忘れ物をしていないなんて事はなく立たされている一人だった訳です。順番に「もう忘れ物はしません」と言って座って行きます。いよいよ俺の番・・・
「忘れ物をした事は謝ります。でも、二度と忘れ物をしないなんて出来もしない約束をして嘘つきになりたくありません。だから、誓いません。」
と言ってやりました。まぁ、生意気な餓鬼ですことw
一瞬ポカンとした表情をした後に「そのまま授業が終わるまで立ってろ」と言われました。ちなみにその人は数回後の授業に忘れ物をして職員室にとりに行ってましたけどね。今だったら「二度と忘れ物はしませんって皆の前で誓えよ」って言っちゃうんですがwww
俺はこの時の自分の対応を今でも正しかったと思っています。もっともそのときの家庭科の成績は「1」でしたけどね。後にも先にも成績表に「1」を付けられたのはこれが最初で最後ですが・・・
他にも高校時代・・・
うちの高校では部活の朝練が終わった後に部室塔に鍵をかけて教室に向かう事になっていました。部室塔は複数の部活が共同で使用していて各部の1年生が持ち回りで最終の鍵かけをします。その日は軟式野球部の当番。俺が各部室を回って鍵を閉めるので早く部室から出るように促して回ります。最後までタラタラやっていたのはバスケ部。高校1年生にとって3年生は鬼より怖い存在です。しかもバスケ部は全員大柄・・・なだめすかしてなんとか出て貰い鍵を閉めて教室に向かった時に始業のチャイムがなりました。当時、朝のホームルームはなくいきなり1時間目の授業がスタートします。時間にして数分遅れて教室に入ると数学の授業が始まったところでした。そして、理由も聞かずに「廊下に立ってろ!」まぁ、仕方ないので廊下に出ます。しばらくすると別の先生が通ります。俺の目の前に立つといきなり平手打ち・・・そして、「馬鹿が・・・」と言い残して去って行きました。もちろん立たされている理由は聞いてません。ってか俺一言もしゃべってないし・・・
ちなみにこの時の数学の教師はバスケ部の顧問です。ようするにてめえの指導が行き届かないでチンタラやってる奴らのせいで遅刻したにも関わらず有無を言わさず廊下に立たせて授業機会を奪い(もっとも教え方が私立の先生とは思えないほど下手糞だったけど・・・)出席簿に遅刻の烙印を押し、さらにアホな教師が「廊下に立たされている=悪いことをした殴っても良い奴」と判断して平手打ち。その単純思考、脳が沸いてるじゃね?
えっと、高校3年間で俺は無欠席で遅刻が1回です。皆勤賞を取れなかったのは今でも恨みに思ってます。
まぁ、3人とも覚えちゃいないだろうな。そう言う人は基本的にいつもそういう態度だから珍しい事でもなんでもないでしょ。毎年数百人を相手にする訳で教師生活全体を通せば数千人の中の一人の小さなエピソード。でもね。やられた方は一生覚えてるんよ。いじめっ子はいじめた事を忘れてるけど、いじめられた方は絶対に忘れないからね。同じこと・・・30年経って全世界(大げさな・・・)に公開されるとは思ってもいまい。ってかこの記事読んでも自分だって判んないだろうしねぇ・・・
で、なんでこんな歪んだ人間が先生って職業に就いているか考える訳ですよ。
高校までの先生になるには基本的に大学で教職課程を取って教員免許を受けた上でなる訳です。俺は教師になる気などサラサラなかったですし、大学の授業もまともに出ていない遊んでばかりの学生生活でしたから教員免許は持ってません。(ちなみに大学は専門機関なので教員免許がなくても講師になれます。)
で、大学出立ての新人さんがいきなり学校に赴任して「先生」と呼ばれる訳です。もちろん、多くは自分の子供もいない状態のはずです。子育ての経験も社会人の経験もない状態で、遥か年上の子育てをして社会を経験している父母と対峙する訳です。まぁ、力むでしょうねぇ・・・
前述で俺は担任に恵まれたと書きました。特に尊敬する先生がお二人いらっしゃいます。小学校5,6年と高校2,3年の担任の先生お二人です。二人の先生に共通していることがあります。それは、お二人とも大学卒業後一般企業に勤められた後に教職に就かれてます。
俺は失礼を承知でお二人の先生にこんな質問をしたことがあります。
「社会人を経験していない先生が子供たちを叱るときに社会では通用しないみたいなことを言うのはおかしくないですか?そう言ってる本人が社会からかけ離れた学校という世界しか知らないのに・・・」
お二人の答えはほぼ同じでしたが、どんな内容かは想像にお任せする事にしましょう。
あまり批判めいた事をかいてとばっちりが来るのも嫌なので、俺の話に戻しましょう。
俺も短い期間ではありますがサラリーマンの経験があります。仕事が嫌いで退職した訳ではありませんが、嫌なことがあったのも事実です。でも、そのときの経験は今に生きていると思ってます。もしも、サラリーマン生活を経ずに大学を出ていきなり今と同じ仕事をしていたとしたら・・・多分、とっくに破産して下手すりゃどっかで野垂れ死にしてますね。
運命とは皮肉なものでそんな教師嫌いの俺が大学の教壇に立って2校で8教科を教えている訳です。履修している学生は述べ人数で年間500人くらい。本当は一人一人と膝つき合わせて授業をしたいですが、現実にはそう言う訳には行きません。でも、そういう気持ちは常に持って教壇に立っているつもりです。
俺は先生と呼ばれる立場になっても学生よりも偉いとは一度も思った事はありません。それぞれの学生が俺よりも優れたものを持っているはずです。それは年齢、立場関係なく尊敬すべき事だと思います。だから学生と話をするときには出来る限りリスペクトして話をし、聞くようにしているつもりです。
もし、俺の授業を聞いて解らないという学生が居たとすれば、それは俺のせいです。仮に学生が授業中寝ていたり、内職していたり、予習復習をしなかったとしてもです。
この先生の授業は面白い。興味深い。聞いていたい。もっと知りたい。そう思わせるのが俺の仕事です。だって皆そうでしょ?好きなアーティストのコンサートに行って夢中でスマホでゲームしている人なんていない訳ですよ。ドームで5万人を熱狂させられる歌手がいるなら100人の学生を前を向かせて興味深く授業を聞かせる事は出来るはずなんですよ。まぁ、残念ながら俺はまだそこまで達していませんが・・・
100人近い学生がいると自分ひとりくらい聞いてなくてもと思う気持ちは分かります。でもね。俺もプロなので大体把握は出来ているんです。
例えば俺は授業点を加算点として成績に反映させています。ある俺の担当する科目で約80名の履修の内12名にあらかじめ授業加点をするつもりでいました。試験をやった結果その12名は全員成績上位15名に入っていました。
俺の究極の目標はその今は12名の加点対象者を80名にすることです。そう、全員が俺の授業を聞いて内容を理解し、それをさらに高めてくれる一歩にしてくれればと思っています。
図らずも教壇に立つ身になった今、教壇に立つのが嫌だとは思っていません。ただ、一人の先生と大勢の学生ではなく、1対1の人対人の関係のつもりでこれからも授業をして行きたいですね。それに、俺は誰かから一生恨まれるなんて事にはなりたくないですからwww