さて、ビリヤードの話しが2回ばかり続いたので俺のもうひとつの仕事。パソコン系の話しを今日はしてみましょうかね?
TIPSみたいなものを紹介するのも悪くないですが、今日は資格試験についてちょっと書いてみようと思います。
資格試験は大きく分けて2つあります。国家試験と民間試験ですね。まぁ、中間的な公的試験というのもありますが、ざっくり分けるとこの2つです。
別の分け方をすると業務独占資格とそうでないものに分けられます。(これも細分化すれば色々あるんですが、本題ではないのでざっくりと・・・)
ちなみに業務独占資格とは弁護士や医師などその資格を持っていないとその職業に就くことが出来ない資格です。
さて、専門のコンピューターに話しを限定しましょう。コンピューター業界において業務独占資格というものはありません。すなわち、この資格がなければSEに成れないとか、プログラマーに成れないということはないって事です。
そしてパソコンの国家試験はありません。情報処理技術者試験として経産省が主管となる試験は存在しますが、これはコンピューター全般の技術レベルを問う試験でありパソコンの操作などはほぼ出題されません。
ちなみに情報処理技術者試験は4つのレベルがあります。
スキルレベル1(ITパスポート)・・・情報処理の基礎技術
スキルレベル2(基本情報)・・・情報処理を職業とする基本技術
スキルレベル3(応用情報)・・・情報処理を職業とする応用技術
スキルレベル4(高度情報処理)・・・9つの専門性の高い試験
まぁ、俺が大学で教えているのはスキルレベル3までです。もっともニーズが一番あるのはスキルレベル1のITパスポートでスキルレベル3の応用情報は募集を掛けても受講者が集まらないので、ここ数年はやってませんけどね。
ITパスポートは国家試験唯一のCBT(パソコンによる試験)を採用しており、随時受験が可能ということもあって人気は高いようです。
最も一番やさしいと言っても合格率は30〜40%を推移しています。まぁ、半数が受かることは難しいという感じですね。しかも、多くの人は情報処理従事者という中での数字ですから、ちょっとパソコンが出来るから程度でまともな対策もせずに受ければまず合格することはないでしょうね。まぁ、もっともちゃんとした対策をすれば合格出来るものではありますが・・・
ただ、前述のとおりこれらの試験は情報処理の試験でありパソコンの操作等を問う問題はほとんどありません。実務に即したパソコンの知識を問う試験は民間試験しかない訳です。
民間のパソコンの試験はたくさんあります。個々のアプリケーションの習熟度を試験にするものもありますし、パソコン全体に関する試験というものもあります。
個々のアプリということではMOSが有名ですかね?マイクロソフトが主催する試験でWordやExcelなどそれぞれのマイクロソフト社製のソフトの使用習熟度を試験対象にしています。
かなり重箱の隅を突いたような問題も散見されますが、基本的には難易度は高くありません。合格率などの情報は公開されていませんが、かなり高いと推測されます。
合格基準もやはり非公開ですが、経験上約70%の正解というのがひとつの目安のようです。まぁ、80%以上の得点で落ちることは非常に稀だと思いますので、対策としては模擬試験などが色々な書籍に載っているのでこれらをしっかりと繰り返すのが良いでしょうね。
パソコン全体ということではパソコン検定(P検)でしょうか?キー入力、基本的な用語、操作方法、ネットワーク、問題解決能力、ワープロ、表計算など(取得級によって出題内容は異なります)広範囲が対象になっており、1級〜5級までの級が用意されています。
珠算検定や英語検定の影響なのかもしれませんが、3級取得を目安にしている人が多いように思います。ただ、実務ということで考えると準2級くらいを取得しておくと他者との差別化にも繋がりますし幅も広がると思います。2級以上の取得はハードルが一気に上がります。そのような試験の性格をみても準2級というのはひとつ基準になるのではないかと思います。
「試験資格なんて意味ないよ。」
そういう人もいるでしょう。確かに資格を持っていなくても優秀な技術者もいれば、優秀なPCを扱う事務員なども多くいます。でも、それを客観的に判断する資料というのはあって損のないものです。
そして何でもそうですが無駄な勉強、無駄な知識なんてこの世に存在しないんです。仮に資格が取得出来なくてもそれを目指して勉強することが大事なんです。ひとつでもふたつでも新しい知識と技術を身に付けることが大事なんだと思うんですよ。
試験を受けるのは俺の受け持つ大学の学生であり、パソコン教室の生徒さんです。俺が出来るのはより確実な情報を分かりやすく解説して合格出来る方向へガイドすることだけです。
結局は受験する学生なり生徒さんの努力次第な訳ですが、俺のガイドが下手だと生徒さんは道に迷います。俺は道案内をしないといけない訳ですから、時には過酷でも最短ルートを通ることを勧めることもありますし、時には時間は掛かってもゆっくりと確実なルートを選択することもあります。
大学などで教える場合は別ですが、うちの教室はマンツーマンが基本です。それは前段でもあるように人それぞれルートが異なるからです。ちょっと情報処理系の資格試験に挑戦してみようかな?と思った近隣の方は是非、当校へのご通学を検討してみてくださいね。(ってCM臭くなったなぁ・・・)