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経験はプラスのものばかりじゃない

今日はPCの授業が2コマありました。今週は数は少ないですが授業がコンスタントに入ってます。来週からは大学での講義が連続で入るのでなんだかんだと忙しいですね。

開発系の仕事はようやく大きな山を越えた感じですかね?思ったよりも派生プログラムを多く書かないといけなかったのでシステムとしてまとめあげるにはまだちょっと問題がありますが、今までの経過からすればなんとかなるレベルだと思います。あとは時間だな・・・

夜はいつもどおりセブンに入ります。木曜日は比較的暇なんですが、今日はやっぱり暇でした。天気もなんか怪しいですしね。仕方ないか・・・

そんな中でも来てくれた常連さんと7先でセットマッチを2回。良い球撞かれちゃいましたねぇ。こっちも上回る良い球を撞けば良いだけのことなんですが、まぁ俺くらいのレベルで相手が良いと粘ることくらいしか出来ないですからね。まぁ、自分なりにはよく粘ったんじゃないかと思います。

俺はビリヤードにしてもパソコンにしてもインストラクターなるけったいな肩書きを持ってます。俺より優秀なプレーヤーも技術者も講師もいるのはもちろん知ってます。ただ、俺の持ってる技術なり知識を提供することで仕事にしている訳です。

そういう意味では俺は「ものを教えるプロ」として仕事をしている訳です。まぁ、色々と悩みみたいなものはあるんですけどね。

立場上良くアドバイスを求められます。それに答えるのも俺の仕事です。でもね・・・

多くの人が

「何か悪いところはないか指摘してください」

と言った主旨で質問して来るんですよね。まぁ、本人がそれを望む訳ですから気づいたことを指摘するのはやぶさかではないんですが、でも疑問は感じるんですよ。

「悪いところをなくす事が、良くなることか?」

俺は「否」だと思います。特にビリヤードにおいてその傾向が顕著なので以降はビリヤードでの話しとして進めますが、フォームなんて個性があってなんぼだと思うんですよ。もちろん標準とされる形はあります。でも、それはあくまで標準であって自分に合っているかどうかは別の問題な訳です。

多くの人に当てはまれば自分にも当てはまる。そうでしょうか?身長、体重、パワー、その他もろもろが異なる人を同じフォームにすることがそんなに重要でしょうか?

ビリヤードは確率のスポーツだと俺は思ってます。すなわち、確率の高いショットをいかに選択し実践するかが大事であっていくら確率が高くてもミスすることはあるという前提で考えなければいけないとも思っています。

そして、イメージと経験のスポーツであるとも思ってます。さらに言えばメンタルスポーツでもあります。

これらは実は密接に関係しているというのが俺の持論です。

「苦手をなくす」大事なことです。否定はしません。でも、それを克服する手法というのを勘違いしている人が多いんじゃないか?と思うことがしばしばあります。

「苦手だから繰り返し練習して出来るようにする」一見すると正当な理論に思えます。では、その練習方法を実践したとしましょうか?

苦手ですから当然成功率は低いです。たまに成功することはあるかもしれませんが、それが続くことは中々ないでしょう。このとき何が起きているか?自分で苦手であるということを強化してしまっているということに気付いていない場合があるのではないかと思ってます。

先ほどの話しに戻ります。ビリヤードは経験とイメージが大事です。これらは成功した経験とイメージだけではありません。失敗した経験も経験となってしまう訳です。

「この配置は苦手だから慎重にいかなくちゃ・・・」

と思っただけで成功する確率を確実に下げてます。苦手だから慎重に行って成功するなら全部慎重に行けばいいじゃん。って話しです。余計な意識を持っただけでリスクを増やしている訳です。

ならばどうすれば良いか?やらなきゃ良いんです。苦手なことを無理にやってもマイナス面の方が大きいと思うわけです。だったら単純にやらなければ良い。と思うんですけどね・・・

じゃあ克服は出来ないの?違います。

今はまだその時じゃないだけです。練習するなら7割以上自分で出来ることを強化するべきです。そこで付けた自信はきっと苦手な配置さえもいつか出来るようになる基礎になります。

スキーで転び方を知らないで上級者コースにいきなり行ったらどうなると思います?怖くて何も出来ないか、無茶して大怪我するのが関の山です。

じゃあその人はずっとスキーが出来ないでしょうか?ちゃんとコーチに付いて基礎から練習すれば多くの人は滑れるようになると思います。

物事には段階が必要です。そして工夫も必要です。今、どこのレベルにあって、どんな工夫をすれば良いのか?それをアドバイスするのは俺の仕事です。欠点を指摘することが良いアドバイスになるとは思えません。

俺のやり方が全て正しいとは思いません。別のアプローチもあるでしょうし、全く逆の意見があってもそれはそれで間違っていると言うつもりもありません。考え方が違うということを理解するだけです。

俺のアドバイスをどう受け取るかも自由です。その通りにするも良し。自分の思った道を進むも良し。ただ俺はビリヤードと言うスポーツを楽しんで貰えればどうでも構わないんです。そのために手助け出来ることがあれば何でもしようと思っているんですけどね。

ミスした悔しさの倍、成功したときに喜ぶ事が出来たら・・・きっとその人は上達すると思うんですよね。

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2011年08月05日 00:55に投稿されたエントリーのページです。

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