今日は2ヶ月ぶりのビリヤード教室でした。受講して頂いたのは3名。3時間という限られた時間ですから極々基本的なことしか出来ませんが、これだけでも知っていればビリヤードがぐっと楽しくなるんじゃないか?と思います。
ビリヤードをはじめてプレーする方は多くの場合は友達なんかとやる訳です。その友達がビリヤードの上級者であることは非常に稀です。
すると、どういうことが起きるか・・・
プレーしたことのある友人が教えてくれる事になります。でも、その教えてくれる友人もビギナーな訳ですね。仲間内でワイワイやるのは楽しいですしそれを否定する気はありません。俺もそういう光景を見てわざわざしゃしゃり出て「こういう風にするんだよ」なんて野暮な事はしません。
楽しみ方はそれぞれで良いはずですからね。上達するだけがビリヤードではないはずです。友達との親交を深めようとしているだけなのに第三者が割り込んでああでもないこうでもない言ったら面白くないでしょうからね。
もちろん普段の営業時間中でも何か聞かれれば俺の知っていることでしたら何でもお教えします。でも、聞かれなければ話しかけないというのが店員としてのマナーだとも思ってます。
ただ、残念に思うことは多々あります。折角ビリヤードの入り口に立ったのに適当に撞いてたまたまポケットしたことを大喜びするのは狙って思い通りにポケットした喜びとは異質だと思うんですよね。
はじめる最初の30分でいいから聞いてもらえるとぐっと楽しみが増えると思うんですけどねぇ・・・
で、残念ついでに言えばビリヤードは初心者の人をきちんと教えられる上級者が少ないです。教えるということは自分のやり方を押し付けることではないんです。その人にあったやり方なり練習方法なりをきちんと説明し、それを納得させる技術と話術の両方を持っていないといけないと思う訳です。
上級者の中には今の技術を練習しているうちに自然と出来るようになったという人も少なくありません。その人にとって正しいやり方を見つけて出来るようになったということですからプレーヤーとしての技量は高いのだと思います。
でも、それは万人に当てはまるものではないはずなんです。たまたま自分に合っていた方法を人にそのまま伝えても、教わる人にあっているのかは分からない訳です。
ビリヤードは老若男女誰でも楽しめるスポーツです。でも、ドリブルの仕方も知らないでバスケは出来ませんし、バットの持ち方も知らないで野球をすることも出来ません。
想像してみてください。バスケでドリブルの仕方も知らずに「ゴールに入れたら点が入る」と教えられただけでプレーすることを・・・
野球でバットの持ち方も知らずにピッチャーの投げる球を打ち返せと言われたとしたら・・・
これでバスケや野球を「楽しい!」と感じたのであれば、それでも良いかもしれません。でも、多くの人は楽しいとは感じないはずです。
ビリヤードも一緒です。でも、前述のようにビリヤードにはコーチが少ないです。バスケで自分の華麗なドリブルを見せ、シュートを決めて見せて「ほら、簡単だろ?」というのと同じような指導方法がまかり通っているのが現状です。(全ての上級者がそういう教え方ではないことも知ってますよ)
俺が出来ることはとっても小さいです。でも、それでもビリヤードを一人でも多くの人に楽しんで欲しいと思ってます。そのためにはたいした技量もありませんが俺の持っている知識、技術などは何でも公開しているつもりです。
もっと、もっとビリヤードが楽しいということが多くの人に伝われば・・・