今日は久しぶりの本格的な雨。休日で匠太は家にいますがもちろん外に遊びに行くことは出来ません。で、なんとタイミングの良いことか先日注文していた望遠鏡が届きました。
まぁ、入門用ですけどね…しかも、組み立て式www
ちなみにこんな商品です。
組立 天体望遠鏡 35倍
一応、俺も中学時代は天文部所属の天文小僧だったのでちょっとだけ解説…
望遠鏡の良し悪しって倍率が大きいほど良いと思われている場合が多いですが、理論上は倍率なんて簡単に上げられるんです。接眼鏡次第ですからね。でも、倍率を上げると観難くなっちゃいます。何故かと言うと光量が足りなくなっちゃうんです。そこで光を一杯集められるように口径(レンズ径)が大きいものにすることで高倍率でも観られるようにする訳です。
天文台なんかの望遠鏡が大きいのは光量を集めるために大口径になっているという寸法です。まぁ、他にも大口径にすることで分解能と言って細かいものを見分ける能力が上がると言ったことも影響しているんですけどね。
一般に入門用に販売されている望遠鏡は屈折式と呼ばれる口径9cm以下のものが主流です。まぁ、反射式なら15cmくらいが多いようですが、ちょっと試しに買ってみようとか、月のクレーターを観てみたいな。なんてのに買うには財布に厳しい値段になります。
じゃあ1万円以下でなんとか月のクレーター、木星のガリレオ衛星、土星の環、金星の満ち欠けくらいを観測しようとしたらどれが良いか?という基準で選んで見ました。
予算的に口径の大きさは5cm以下になりそうです。口径が大きいほど価格も高くなる傾向にあるので仕方ありません。ただ、安い望遠鏡というのは単レンズを使っていることも多いので注意が必要です。
望遠鏡で拡大するのはレンズの役割ですが、これは光を屈折させて1点に集めそこを拡大することで遠くの映像を見ることが出来るというのが基本的な屈折式望遠鏡の仕組みです。で、ここで問題になるのが前述の単レンズです。
光を屈折させるとどうなるか?虹が見えますwww
なぜ虹になるのか?と言うと屈折することで各色の収束位置が変わってしまうので色が分解され虹に見える訳です。んっ?収束位置が変わる?と言う事は…
勘の良い方はお気付きになりましたかね?簡単に言ってしまえば赤と青では焦点距離が違うんです。すなわち赤に焦点を合わせれば青がボケて見え、青にあわせれば赤がボケます。ようするに完全にピントが合うということがない訳です。これは何を意味するか?
簡単ですね。「ボケた像しか観られない=観測には向かない」ということになります。安かろう悪かろうになってしまう典型例ですね。
この色の収束位置の変わってしまう現象を色収差と呼びます。色収差を抑えるには一般にレンズを組み合わせたアクロマートレンズを用います。
と言う事で、購入すべき望遠鏡は…
予算:1万円以内(出来ればもっと安く)
口径:5cm程度
倍率:口径から推定すると50倍を越えると使い物にならないのでそれ以下
アクロマートレンズ使用
まぁ、こんなところですかね?
ということで選んだのが先の組み立て式望遠鏡です。組み立てはプラモデルより簡単。10分で組み立てられると書いてありますが、レンズの方向など基本知識を持っていれば5分でだって可能です。
口径は想定よりも1cm小さく4cm。それに伴い倍率も35倍というのは適性的に限界値に近いと思います。値段はなんと3,000円以下。送料含めても3500円でお釣りが来ます。(もう少し明るく観たいということならば像はもちろん小さくなりますが15倍もあるようです。こちらは値段もさらに安い・・・)
組立 天体望遠鏡 15倍
あっ!ちなみに天体望遠鏡は像が上下逆さまになりますからね。バードウォッチングは趣味ではないので使えるかどうか分りませんが、正立像が良いということだとプリズムなんかの光学素材が入るので性能的には上記とほぼ同じでもちょっと値段が上がりますが以下のものがあるようです。
組立 正立像望遠鏡 15倍
俺が天体観測に目覚めるきっかけになった小学生のときに買ってもらった5cm屈折なんか目じゃないです。当時としてはそこそこの値段だったと思うんですが、こんなおもちゃみたいな望遠鏡に負けるとは…
で、今日は雨降りなので鉄塔のてっぺんにあるアンテナ部分で色収差の確認。えっと…マジ良いよこれ。いやぁ、30年ぶりに天文小僧の血が騒ぎましたね。早く月や惑星に向けてみたい…
なんてことを昼間はしてました。匠太もこれをきっかけに星空を見上げる習慣とか出来てくれたら嬉しいなぁ。パソコン、天文、ビリヤード、野球…これくらいなら俺も教えられますからね。
夜になってセブンを開店。しばらくすると…
先日じゃこさんと50先をやったじゃいさん登場。先日来た際にチョークを忘れて行ったといことで取りに来たのがメインの用事。とはいえ全日本アマチュアのタイトルを持つバリバリのSAを目の前にキューを交えないのももったいない…
じゃいさんも仕事帰りで時間が決まっているし、俺もPCの授業が入っていたので対戦出来る時間は30分。お互いに早撞きだから5先くらいならなんとかいけるか?と言う事でいざ対戦…
2−2から3−2にするところでちょっといやらしい9番でしたが穴ガコで飛ばしてOK。こうなったらもう何もさせてくれませんね。あそこで3−2にして次をマスワリして4−2まで持って行けたら少しは勝負になったんでしょうが…まぁ、このレベルでショートゲームのビリヤードは1球でお互いに5−0だってあり得る(俺はないか…)話なのでスコア以上に頑張れたとは思うんですけどね。
まぁ、負けは負けですがwww
相手が例えSAでもプロでも負けて良しとする訳ではないですが、得られたものがあればそれは逆にビギナーとの対戦であったとしても意義あるゲームだと思うんですよね。
得られたもの?もちろんありますよ。最近ちょっと落ちてたモチベーションが上がりましたね。